Something New

2020年9月

いまさらの話

流行とかトレンドってなんだろうか。

 

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そういうものが大体20年周期でぐるぐる回ると言われていたけど

いまは10年、下手すりゃ3年くらいでまたやってくる感がある。

 

還暦も近くなる歳だと、20年周期だとしてもそれを数回経験して

いて、それが次々に出現する現象を目撃してきたわけだ。

 

トラッドとかトラディショナルというのも流行した。矛盾している

もののようだが。

 

 

近代化して都市化して人が大勢集まったり、TVやネットで価値観

同一化がなされる世界では、自然に発生していた流行というのが

仕掛けられることになる。

 

今年流行した靴や鞄は、昨年(前シーズン)にもうすでに用意され

ている。

それを継続させると、段々安かろう悪かろうの世界になってくる。

大量生産大量消費は安かろう悪かろうに段々なってくる。

 

 

しかし残るものもある。

残るということは数年であれ、その時代の洗礼を受け、淘汰され

消えるものがあり忘れ去り、極少数が残るのだ。

 

それを洗練されるとか、垢ぬけるというんだと思う。

 

今年これこれこういった材料が余ったし残ってるから、この材料で

作ったものを内緒で来年流行させようという考え方を、株や穀物

相場などの「先物買い」という。

 

 

未だ種も植えていない、その農地がそのときどうなっているかも

わからない。そういう中で、先物という相場が動くのだ。

 

デザインやアートでもそういった含みがある。

音楽でも演劇でもファッションでも娯楽でも何でもそうである。

 

 

しかしそれでも残るものは残るのだ。

 

 

ただし、そういったものは必ず権威性を帯びる。そういう帯びて

しまった権威性を作家自ら蹴とばして歩かなければならない。

 

普遍(性)というのはそういう状態だと思う。

 

それをJAZZ的に文章でやるのは兆戦のし甲斐があるというものだ。

 

 

 

 

 

 

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            蝉は毎年のようで実は7年

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2020/09/05   jannmu

自由と束縛

先日行った茅ヶ崎美術館の国領經郎の絵画展で見たもの、あれはいったいなん

だったのか。

 

点描の作風から変化していくさまと、彼の最晩年に描かれた作品が並ぶ一画は

全く別物に感じた。

 

その最晩年作品の一画に入った途端、妖気というか異様な雰囲気というか鬼気

迫る何かを作品が醸しているのだ。

 

戦争にも引っ張られ、試行錯誤して彼は彼のスタイルを確立したのだろうと思

うが、そして気づくと画壇の中央に立っていた。ときはまさしく高度成長期だ。

 

もしかしたらあの最晩年に描かれた作品群は、彼の懺悔や後悔そしてそれまで

の作品を殺そうとしたのではないのか。

私にはそんな風に思えた。

 

作り手の思惑に反して権威がまとわりつく。そのときにその権威を振り払うこ

とができるかどうかで評価は分かれる。

 

宮崎駿などは振り払うこともできずに死ぬんだろう。アニメという表現を全部

あるボトルネックを通して一緒くたにしてしまった権威に贖うこともできずに。

あのバブル世代の作家の罪は大きい。

 

 

画廊・ギャラリー・絵画館・美術館で手をアルコール消毒して、機械の画像に

体を写して体温を強制的に計られる。普通の感覚を持つものならば「何をする

コラ!」と大いに怒っていいのだが、しかしコロナウイルスが感染してはいけ

ないし、誰かに感染させてもいけない。体温が高ければ入場できないのだが、

体温が高いだけで感染しているとされることにも大いに疑問を持っている。

その後数日間自宅にいて、保健所に繋がるまで何度も連絡しそれでもすぐに検

査できるわけではないのが現状だ。

外国の空港では電子的に指紋を取られる。帰国した時も同様に取られる。

それは管理されるということで、体温であろうと網膜認証であろうと顔認証で

あろうと管理されることには変わりない。

 

表現する側が公的な施設で作品を展開するときに、自ら進んで、管理しようと

する側に忖度してそういった管理行為を何の考えもなしにするとしたら、これ

はもう表現の自由どころではない。

そのことに表現者が早く気づかないなら、いずれ横浜市営地下鉄車内にある、

あの小学生の描くポスター画と同じものを描かされ飯を食うことになるだろう。

 

つくづくつまらない世の中だと思う。

 

美術館からの帰りがけ、アパートへの上り坂から”かなとこ雲”という珍しい雲

を見た。

国領經郎の作品に出てくる女の頭に似ていると思った。

 

 

 

 

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2020/09/01   jannmu
タグ: , 自然 , 遠足日記 , memo , SPACE
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